「テレジン収容所の子どもたち」パネルディスカッション

 

(パネルディスカッション後、野村路子さん、パネラーを務めてくださった先生方と、佐野先生、顧問の鈴木先生、ICUユネスコクラブの部員にて)

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こんにちは!

 

今回のブログでは、10月7日に開催された「テレジン収容所の子どもたち」パネルディスカッションについてご報告いたします。

 

 

この企画では、ICU祭でもご講演をしていただく、テレジンを語り継ぐ会の代表、野村路子さんにお越しいただき、さらに、水田洋子准教授、西尾隆教授、千葉杲弘先生の三人の先生方にもパネラーとしてご登壇していただきました。そして、平和研究所、キリスト教と文化研究所のご協力の元、佐野好則教授をコーディネーターにお招きして、この会を実施することができました。

パネルディスカッションを開催するにあたり、準備や当日のことも含めご尽力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

では、当日の流れについて紹介させていただきます。

 

まず、基調講演として野村路子さんによるテレジンの子どもたちについてのお話をいただきました。その後、水田准教授、西尾教授、千葉先生による講演をしていただき、共通のテーマである「戦争と子ども」について様々な視点から考えを深める機会をいただきました。

 

水田先生からは「戦争と子どもの感性~『アンネの日記』を通して~」というテーマに基づき、アンネが戦時中の生活の中でいかなる心の成長を遂げてきたのかお話ししていただきました。次に、西尾先生から「戦争と子どものイメージ-草の根からの平和づくり-」について、ご自身の出身地である広島での平和活動、いくつもの写真を通した子どもと戦争のイメージ、そして自治体との関連を踏まえた示唆を述べていただきました。最後に千葉先生より「子どもの心に平和の砦を」と題して、戦時中からユネスコでの活動に至るまでの経緯と、先生の平和への思いをご講演していただきました。

 

ここで、テレジン収容所とそこで生活をしていた子どもたちについて、ほんの少しご紹介します。テレジンはチェコにある小さな町で、第二次世界大戦中はアウシュヴィッツへ送られる前の人々が収容される「ゲットー」として使用されました。ここで、自分の生命すら危うい日々の中で、大人たちが学校を開き子どもたちに絵を教えていたのです。その物語を長年語り継ぐ活動をしていらっしゃるのが、今回、そしてICU祭でご講演していただく野村路子さんになります。

 

詳しい内容については、ICUオスマー館地階にて開催中の「テレジン収容所の子どもたち展」、またICU祭でのユネスコクラブの展示と講演会の方まで、ぜひお越しくださいませ。

 

さて、今回のパネルディスカッションについての詳しい内容は、後日スクリプトをご紹介させていただく予定でおります。ですが、今回はご来場くださった皆様、部員からの感想を通じ、みなさんにもパネルディスカッションでの経験を共有していただければ幸いです。

 

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「ホロコーストで殺されたのはユダヤ人だけではない」という言葉が心に残りました。戦争は、被害・加害を国単位でつい考えてしまう傾向にあると感じます。ヨーロッパの中には、まだ「ドイツを許せない」と言っているお年寄りがたくさんいると聞きました。しかし、それでは何の解決にもならないことに気が付かされました。どの国が何をした、ではなく、結局被害を受けるのも与えるのも同じ「人間」であるのだと実感しました。

 

テレジンの子どもたちが描いた絵やアンネフランクの日記についての話を聞いて、子どもの力強さに感銘を受けました。特にアンネの日記に関しては、私も実際に読みましたが、外に全く出られず人間的な生活を送ることができていなかったことに加え、周りの大人から不当な扱いを受けたり思春期ゆえ様々な悩みを抱えていたりといった苦しい状況の中でも、戦争が終わることを願って希望を捨てなかったことや、human natureについて思慮を巡らせていたことが印象に残っています。戦争中に子どもたちからenergyをもらって生きることをあきらめなかった大人も数多くいるのではないかと感じました。

 

戦争を実体験として知る世代が減っていく中で、暗く苦しい当時の記憶を話したくないと思う人々と語りついでいく義務のある人々の関わり合いについて考えさせられた。近年、余命わずかであると意識し始め、自ら語る必要性に気づき始めた人々が、戦争の記憶を語りだしているような気がする。(中略)わたしたちが真しに彼らの声に耳をかたむける姿勢こそ、彼らの心や口を開く一助、きっかけになると思う。

 

 

ICU祭(10月22日~10月23日)においての「テレジン収容所の子どもたち」展は、本館252教室にて終日開催、野村路子さんによる講演会は10月23日(日)14時から、同じく本館252教室にて開催いたします。ICUユネスコクラブのカンボジア・韓国スタディツアーなどの展示も含めて、部員一同準備を重ねてまいりましたので、ぜひご来場くださいませ。皆様にお会いできることを楽しみにしております!

 

 

それでは!

 

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