秋学期 第1回勉強会

 

 

こんにちは! 

雨の多い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか?

 

  私たちICUユネスコクラブは9月16日に秋学期第1回目の勉強会を行いました。テーマは、「戦後『慰安婦問題』を受けてどう生きるか」。夏休みに行われた「韓国スタディツアー」で、元・従軍慰安婦の方々や現地の方が中心となって行う水曜デモに足を運んだことを踏まえ、「この問題をどう受け止め、行動していくのか」、という問いを原点として勉強会を開きました。

 

 今回は、夏休みに勉強会の質を向上させるための議論をしてから、初めての勉強会になります。ということで、レジュメもディスカッションクエスチョンもとても気合いの入ったものになっていました! スタディーツアーに参加した部員からの解説や、この問題について詳しく学んでいらっしゃるお二方からのメッセージも盛り込まれ、さらに体験者さんも参加してくださったことで、充実した議論をすることができたと思います。

 

 

発表の流れ

 

Ⅰ「慰安婦問題」が社会に認識されるようになった経緯

  各国の新聞社は慰安婦問題をどのように説明し、認識しているのか? そして、この問題が取り上げられた時期・裁判等の流れについて。

 

Ⅱ 元「慰安婦」の意見

  現地の博物館や様々な文献から集められた彼女たちの証言

 

Ⅲ 日本の社会と政治的主張を世論の動きから見る

  日本政府の見解、これまでの対応の流れを考察する

 

Ⅳ 人権の観点から - インドネシア・オランダの元「慰安婦」の声と戦時における女性の人権

  人権問題としてこの問題をとらえる見方や、国際的な人権にかかわる歴史の概要

 

 

今回のディスカッションクエスチョン

 

①私たち一人ひとりがとらえる「慰安婦問題」とは何か。

また、私たち今の世代がこの問題に対してどのように向き合っていけば良いのか。

 

②日韓が満足できる合意の形は何か 日本(と韓国)の主張に対して本当に求めていることは何か。

 

 

 プレゼンを担当した部員からの感想

 

・今回の勉強会の良かった点は、発表の週の火曜日にミニプレゼンをするようにしたこと。これのおかげで発表者としては深くまで調べられたし、他の発表者とも話し合う時間がたくさんあったのでorganizeされた状態で当日発表することができた。今回の勉強会では、勉強会が終わった後もみんなが議論を続けていたのが印象的だった。

 

・夏の韓国スタツアで慰安婦の人権問題としての側面を強く感じ、その面についてこの勉強会では深められて良かった。今の自分たちがどのようにこの問題に向き合っていくかを考える良い機会となった。

 

・「慰安婦」問題と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。私は、つい、政治的な問題や、否定的感情を思い浮かべました。しかし、韓国スタディツアーで「慰安婦」をはじめとした歴史的なことがらの扱いや考え方に違いを感じ、私個人ハッとさせられたのです。例えば、これを「人権」問題として捉え、「普遍的」価値観を追求する平和希求と理解することもできるはずです。その点で、事実認定などについては本来の趣旨からそれてしまうため、「私たちがこれからどうすべきか」につながる問いを立てて、自分自身とそれを取り囲む関係性について検討することに焦点を当てました。

 また、今回の勉強会では新聞記事の引用を多用しましたが、それらは日本・韓国・アメリカからのものを織り交ぜ、できるだけ偏ったデータや価値観が出ないように作っています。今回の勉強会にあたって、同問題について研究をされている先輩方からメッセージを頂いたりと、深く深く持続的にこの問題に取り組むきっかけにもなった勉強会でした。今回参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 

 まだまだICUユネスコクラブでは新たなメンバーを募集しています! Facebookなどでも情報配信をしておりますので、ぜひお気軽にご参加ください

 

第2回目の勉強会のブログは、近日中に更新予定です!

 

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